くび

頸椎症性神経根症

脊髄から枝分かれして上肢へと伸びる神経根（神経の根本）が、圧迫などされることで症状が現れます。主な症状は、肩から腕にかけての痛み、腕や手指のしびれ感、首を後ろへ反らした時に強い痛みを感じるなどです。痛みの程度については、ごく軽い物から腕を切り落としたくなるほどの痛みまで様々です。なお、圧迫の原因は、変形性頚椎症や頸椎椎間板ヘルニアなどが考えられます。

頸椎椎間板ヘルニア

人間の脊椎骨は26個の骨で構成されているのですが、そのうち上部の7個の骨にあたる部分が頸椎です。頸椎の間には椎間板と呼ばれる軟骨組織があるのですが、これは頸椎と頸椎をつなぎ、またクッションの役目を果たしています。この椎間板の一部が本来の位置から飛び出し、脊髄や神経根が圧迫される状態が頸椎椎間板ヘルニアです。

このような状態になると、首や肩、腕にかけて痛みやしびれが生じます。そして、手先を使った作業を困難にさせるほどの症状が現れるほか、足がもつれやすくなることで起きる歩行困難、さらに頻尿・残尿、尿や便意の低下といった症状が起こることもあります。